H24.7.25 富士市市有林(内山財産区)視察

我が会派 民主ネットの視察です。

富士市には、財産区といって、市の土地を民間(区や町内会)が管理し、借地料などの収入を得、会計を持っているところがいくつかあります。

そんな中で、内山財産区の一部を視察しました。


    富士市の林野面積 12,185ha
        市有林 〃   4,339ha
        私有林 〃   5,911ha
        国有林 〃   1,915ha

山林の69%はヒノキです。


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富士市が作った見本林です。


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50年以上たって伐期を迎えた木がたくさん生え、地面には下草が生い茂っています。


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新たに植林したところは、鹿に食い荒らされないよう、防護ネットを張ってあります。


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富士ひのきの森です。
県が整備して市に提供されたものですが、自然公園のように作られています。
ただ、水が染み出す程度しかないので、トイレや飲料水がありません。

そのことさえ知っていれば、散歩したらとても気持ちがいいところです。


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説明を聞きます。


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橋があります。

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かつて勢子辻の人たちは、ここまで水を汲みに来たそうです。


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池もあり、金魚がいるそうです。


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勢子辻ひのきの家です。
林業の活性化と、広報目的で昨年建てられました。


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道具が展示してあります。


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市民憲章も木でできています。


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先ほどの池から出土した神代杉です。


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中央の柱は樹齢100年のひのきだそうです。

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庭には防火水槽を建設中です。


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内山治山の碑です。
産業開発優良団体として県知事から表彰された記念碑です。


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うんちくです。


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金原明善林です。
明治37年に植栽され、健在108年。
通常ひのきは50年で伐採されますが、この3列だけは、保存するそうです。


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鈴木議員の長い手でも届きません。


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太いひのきがたくさん育ち、下草が茂って保水力を確保しています。


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落雷に合ったようです。


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列状間伐を実施した林です。

ひのきの列の間に陽を入れて、広葉樹を育てます。
下草も生えて保水力を保てるようにします。


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30年木の根です。
ひのきは根が浅く、杉は根が細いので、台風などで倒されやすいそうです。


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下草が生えないと、雨で足元の土が流されてしまいます。

国有林からの土砂でゴルフ場がクローズしてしまうこともあるそうです。

森林の整備も急務のようです。


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鹿に食い荒らされた植林地を観ました。


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茶色くなっている木は、みんな皮をむかれています。


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鹿の足跡です。(わかりにくいかな?)


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イノシシが鼻でほじった跡です。


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左側の緑が濃いところに植林した時には、まだ鹿の害はなかったそうです。

その後、右側に植林した苗木は、鹿のためにほぼ全滅したそうです。


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市民によるブナ林創造事業で植林されたところには、鹿除けの柵が設置されていました。
335mで109万円だそうです。
植林地全体を囲みたいのですが、金銭的に難しいようです。


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最後に、富士山から切り出された気がセリにかけられる、木材センターの中を通って半日の視察を終了しました。


この何十年かの間、林業には目を向けられず、山は、荒れ放題です。
かつては、どこの市にも営林署があって、山には森林労働者がいました。

今になって地下水の保全や、海の涵養に、森林の保全が大きく影響することがわかってきました。

ほったらかした何十年かは、大きいです。

林政課の仕事も重要だと思います。

あらゆる手段を使って森林整備を進めなければなりません。
by hiroshi-iwana | 2012-07-27 18:34 | 視察報告

富士市議会議員 笠井浩の日記


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