H25.7.7 山元加津子さんの講演を聞きました。
本人の講演もありました。
山元さんは特別支援学校の先生です。
たくさんの良いお話が聞けました。
大学を出て特別支援学校の教員になり、特別な部屋でずっと寝続けている無脳症の子供を担当した。
絶対に声をかけても反応しないし感情を表すことは不可能だと周りから言われた。
その子(17歳くらいだと思う)は、15年以上寝たままなので、どう接してよいかわからないが、抱きしめたり、起こしたり、赤ちゃんをあやすような動作をしたりを続けた。
その子が大好きだったので話しかけたり、くすぐったりするうちに、笑うようになった。
悲しい童話を読んで聞かせると涙を流すようになった。
15年以上、何の情報も得ることのなかった子が、おかしいとか、悲しいとか思えるはずがない。
人間にはもともと遺伝子の中にそうした感情が埋め込まれていて、良い刺激を与えることで、本能的に感情を表せるようにできている。
というのが山元さんの経験から来た分析です。
どんな障害のある人にも子供にも、思いや感情がある。
無脳症と言われた子も、接し方によって遺伝子と本能を刺激し、感情を表すことができる。
20年以上前からわかっていたが、仲間を批判するような気がして人前で言えなかった本当のことを、少しでも早く日本中の人に伝えたい。
自分がもっと早く立ち上がっていたらもっと大勢の障害者が社会に出られたはずだという悔いもあり、若くしてこの世を去った雪絵ちゃんとの約束を果たすために一歩を踏み出しました。
人は年を重ねるにしたがって誰でも障害を持つようになる。
全ての健常者は、生涯について理解すべきです。
全くその通りだと思います。
今は、脳幹出血で突然倒れた仲間「宮ぷー」の復活を目指して、新しい映画を作ったそうです。
詳しくは、白雪姫プロジェクト http://shirayukihime-project.net/ をご覧ください。
医師が見放した仲間を驚異的に復活させたそうです。
脳がだめだと言われても、接し方でここまで復活させられるのだそうです。
力を使わずに車いすに移動させる実習もありました。