H29.5.16 公立病院運営の研修に参加しました。
報告が細切れになってすみません。8月の報告の続きです。
~自治体病院の経営指標を読む~
1.地方公営企業年鑑をチェックする
総務省のHPにあり、閲覧が可能→全国の自治体病院との比較が可能。
(1) 施設及び業務概況に関する調べ
(2) 損益計算書
(3) 貸借対照表及び財務分析
(4) 資本収支に関する調べ
(5) 費用構成表(比率)及び偉業収益に対する費用比率
(6) 経営分析に関する調
(7) 職種別給与に感ずる調べ
2.損益計算書
医業外収益に他会計負担金がある。病院経営に重要な、一般会計からの繰り入れである。
安易に繰り入れを減らすべきと言うべきではない。市民が負担する医療費が上がり、生活困窮者などが医療を受けられなくなる。
3.修正医業収支比率
医業収益から他会計負担金を除いた「修正医業収支比率」を指標とすることも大切である。
4.他会計繰入金
合計=医業収益の他会計負担金 + 医業外収益の他会計補助金 + 医業外収益の他会計負担金
5.収益状況の推移
病院の収益情報を見る場合、数年間の医業収支比率ないし、修正医業収支比率の推移でみることが重要。
他会計繰入金も数年間のトレンドでみることが重要。
6.退職給与引当金
平成26年度から退職給与引当金の計上が義務付けられた。経営状況に応じて15年以内での対応であるが、平成26年度に一括引き当した自治体が多い。
所感
企業会計は難しくて評価が大変である。今回、DPC病院になったことで、評価項目などが明確になると、議員にも理解しやすくなったと思う。
厚労省が新たに作ったガイドラインが、DPCを利用して病院の質を向上することと、医師不足の対応策として病院の再編なども視野に入れていることが分かった。
富士医療圏には公立病院が3つあるが、それらの再編について、議論すべきだと思う。
富士市立中央病院は建て替えの議論に入った。富士宮市立病院も建て替えの議論に入る時期だと聞いた。共立蒲原病院を含めて考える等、今後、議論が必要だと思う。
富士医療圏には3次救急まで含めた総合病院のあり方に関する議論もあるべきである。