先日知人から予算審議の様子について聞かれました。
予算がどのように審議されるのか、あまり難しくならないように書いてみたいと思います。
まず、来年度予算は、昨年の10月くらいから各部、各課で算出が始まります。
その前に、予算編成方針というのが財政部から出され、ここ数年は、毎年、昨年比で3%ずつ削減せよという指示が出ています。
このことが、昨年の市長選挙で「市長はケチ」とか「毎年マイナスでは市民の元気が出るはずがない」というマイナスの評判につながったようです。
予算や決算を審議しているとそういう指示を出さざるを得ないのもわかります。
そんな中でもどうしたら元気が出るか考えていくのが市政、行政なので、大変な仕事だと思います。
私たちの会派民主連合は、昨年11月の初めに、平成30年度予算への要望を市長に手渡しました。
2月8日に議会運営委員会があり、この日に、来年度予算の予算書や、今年度の補正予算が載った分厚い議案書が配られました。
民主連合では、14日(火)朝から夕方までミーティングを行い、まずは、補正予算の中身について1ページずつ確認し、疑問点を出し合いました。
これらの議案は4つの委員会に分けて審議されるので、各委員が会派を代表して質問します。
委員会は、19日(月)、20日(火)に開催されます。委員会は傍聴できます。議事録は、数か月かかりますが、富士市議会のHPで見ることができます。
15日(木)には本会議が開かれ改めて補正予算の説明があり、午後には市長の施政方針演説がありました。
施政方針は28ページにわたり、1時間ほどかかりましたが、市長の来年度の市政に対する方針が公表されます。
具体的にはしのHPをご覧いただければと思います。
大学や専門学校の誘致をするとか、新しい体育館の計画を具体化するとか、待機児童を0にするとかいうことが細かく載っています。
16日(金)にはやはり会派のミーティングを開き、施政方針演説の中身を1行ずつ吟味し、会派としての疑問点を出し合いました。これは、3月5.6の代表質問で市長に直接質問します。
ここで、すでに新聞に公表されましたが、来年度予算の枠組みを載せておきます。
間違ってダブルクリックしてしまうと、同じ画像が2つ載ってしまいます。
消し方を覚えるまで申し訳ありませんが、お許しください。
来年度予算 一般会計の総額は831億円で、今年度より29億円多くなっています。
これは、新環境クリーンセンターの建設がいよいよ本格化するので、その費用が220億円のうち、来年度は40億円ほどかかるからです。
これは歳入のグラフですが、富士市が独自で集められる予算が532.6憶円、国や県、借り入れなどで用意するお金が298.4憶円であることがわかります。
これは歳出ですが、義務的経費(なにがあってもかかるお金)が379.5憶円(45.7%)であり、投資的経費(新しい政策や挑戦に使えるお金)は135.5憶円(16.3%)であることがわかります。
投資的経費がどれだけあるかも、重要なことで、柔軟な市政運営ができるかどうかの判断材料になります。
富士市でも年々減ってきていますが、他の自治体に比べればまだ大分柔軟な市政運営ができると思います。
このグラフはどの分野にいくら使われているかわかります。
福祉など民生費が1番で303憶円、36.5%、次が衛生費ですが、例年だと5番目くらいですが、新環境クリーンセンターの建設費が2位に押し上げています。
次が土木費、総務費、教育費と続きます。
教育費が順位が低いようですが、今年度より3億円ほど増えています。
時間が無くなったので続きはまた書くことにします。