静岡市ひきこもり支援センター 「DanDanしずおか」

静岡市ひきこもり支援センター 「DanDanしずおか」を視察しました。

 今、ニートや引きこもりが社会問題化しており、富士市でも2400人のニートがいて1300人が引きこもっていることが明らかになっています。
 引きこもり支援センターは、厚生労働省の施策で各県に2つずつ設置することが可能になり、静岡県では静岡市と浜松市に設置されました。
 DanDanしずおかは、ひきこもり総合支援NPO法人サンフォレストに委託され今年の4月から事業を開始しました。
事業の内容は、
 1.引きこもりに関する相談窓口
 2.電話相談・面接相談
 3.訪問支援
 4.当事者の居場所づくり
 5.家族教室
 6.後援会・口座の開催
等です。

 最近では高齢者になった親が将来を不安に思い相談してくるケースが増え、問題の深刻さを訴えています。当事者の平均年齢も30歳を超え、若い人たちの問題だけではないことがわかります。まじめな日本人がわが子が引きこもっていることを人に知られず、家の中で面倒を見てきましたが、自分たちも年老いてしまいました。

 大阪では一人暮らしの高齢者を介護施設に入れたところ、別室で引きこもっていた娘に気づかず、後日になって餓死しているのが発見された例もあったそうです。

 静岡市では、今までも子ども若者相談センターで電話相談などを行っていましたが、年間60件程度の相談しかありませんでしたが、ひきこもり支援センターと銘打って事業を開始したところ、この3か月間ですでに電話130件、来所120件の相談があったそうです。引きこもりで悩んでいる方がいかに多いかわかりますが、静岡市には3400人の引きこもりの方がいると推定されており、現状でも体制が追いつかない状態だそうです。

 引きこもりの方に外へ出てきてもらい、就労までこぎつけるのは並大抵のことではありませんが、引きこもったままでは生活保護になってしまうので、しっかり支援しなければなりません。

 富士市でも生活困窮者や発達障害に対する支援など、教育プラザを中心に支援の動きが出てきました。青少年相談センターという呼び名も良いですが、「ひきこもり支援センター」と、ひきこもりに特化した看板を出すことも必要だと思います。


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家から出てきた人たちには居場所が必要です。


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 ここに来る人たちが作った作品がいくつか置かれています。
ここにきて隅の方で丸まっていた人がだんだん元気になって今ではみんなの面倒を見るリーダーになっているそうです。
 一人でも多く救いたいと思います。


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居場所のほぼ全景です。


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聴講風景です。
by hiroshi-iwana | 2015-07-22 11:29 | 視察報告

富士市議会議員 笠井浩の日記


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